Time to Say a Little about Aging, Medical Stuff, and HSPs?Plus a Research Study on Aging HSPs
エイジング、医療器具、HSPについてすこしだけお話を―高齢化とHSPに関する研究もくわえて
By Elaine - 24 Comments
これまで何度も”高齢のHSP”について書いてほしいと頼まれてきました。特に、私たちはどんなふうにエイジングを経験するのか、そしてそれに伴う問題にはどのようなものがあるのか、ということについて。でも私は、何回も何回も何回も抵抗してきました。私くらいの年齢の多くのHSPがそのことをとても気にしています。でも正直に言えば、私はこのテーマはあまり面白くないといつも思っていました。私たちはみな年を取る、だから何？と。
とはいえ、私もそろそろ80に差し掛かる頃になり、目に見える変化を感じるようになりました。くわえてごく最近、病院で何日間か過ごすという経験をしました（合わせて丸三日間と一晩）。それは私にとって初めてのことで、最終的に治療をうまくいったのですが、その後一週間は痛い思いをすることになりました。繰り返しますが、私は元気です。それも以前よりずっと。ですから、どうかいろいろ憶測しないでくださいね。ただそのこともあって、私は年を取ることの意味について、より理解するようになったと感じています。
そこで考えました。病院ですごした私の経験から、何か他のHSPに役立つものはあるだろうか？ 彼らが病気や医療器具（機器）に対処しなければならない時、あるいは、エイジングによって何かを喪失した時に何かないだろうかと。
（覚書：しばらくは、引退、及び年を取ることに伴う愛する人との別れ、エイジングのポジティブな側面、その他みなさんが私に書いてほしいと思うだろう様々なこと―について書くことはないでしょう。いまはこれが私に書ける精一杯です。そしてパンデミックがそうであったように、エイジングはすべてのHSPにとって嵐であるかもしれません。そして私たちはみな違うボートに乗っている、状況は一人一人異なります。ですからあまり一般化したくないのです。）
短かくなりますが、私がお話しできるのは次のようなことです：
- あなたが医療に何を必要としているのかを明確にし、（医療関係者たちに）それが得られるまで要求しましょう。あなたははっきりと話さなければなりませんし、またそれをする時です。
- あなたを助けてくれる医療関係者たちに、いつも親切に、そして関心を持ちましょう。彼らの子どものことや趣味、そして休日は何をしているのかを尋ねてみましょう。この新しい友人たちは、あなたが何かを要求しなければならない時に味方になってくれます。彼らに興味を持てば、彼らもあなたに興味を持ってくれます。
- 彼らがHSPかどうか観察してみましょう―医療関係者にHSPは多くいます。話題にしてみてください、たとえ違っていたとしても、多くの場合彼らは興味を持ってくれます。彼らの子どもや親がHSPかもしれません。とても良い話題になりますよ。ただしあなたのニーズばかりはなさないように気をつけて。話題にすれば彼らはあなたをHSPと結びつけるだろうし、そうすれば願ったりです。
- 人生には2つの側面がある、相対的なものと絶対的なもの（絶対的なものは、神、ニルバーナ、純粋な存在、超越的、個人を超えた存在、などと呼ばれる）。この2つの側面をぜひみなさんに知ってほしいと思っています。特に絶対的なものを、単なる観念ではなく、脳のある状態として体験してもらいたいのです。この絶対的なものにあなたを導いてくれるのは、おそらく、規則的に実践する瞑想になるでしょう。もしあなたがまだ経験してなかったとしても、始めるのに遅すぎるということはありません。これは大切なことです。なぜかというと、体の問題や痛み、医療器具、その他病気に関わるものは、それがあなたのすべてであるかのように、あなたを相対的な存在へと追いやってしまうからです。だからそれと戦いましょう。できるだけ機会を見つけて、絶対的なものと触れ合ってみてください。自分を癒すために、あるいは、もっと大きな視点から自分を見つめてみるために。絶対的なものと向き合いながら眠りにつき、それを思い出しながら目覚めます。そうすればあなたはただ治療を受けるだけの存在ではなく、それ以上の存在だと感じられるようになります。それもはるかにずっと。
- 年とともに失うものについて：優雅に受け入れましょう。他にどんな選択肢がありますか？あなたは不機嫌になったり、苦々しく思ったり、若さをうらやんだり、悲しくなるかもしれません。でも、そこはずっと居るのにいい場所ではありません。もしそうした気持ちが訪れたら十分に味わいましょう。でもその後は、彼らを玄関に案内してあげてください。まだあなたにできることのために優雅に振る舞いましょう。あなたの後ろに控え、すぐに今あなたがいるところへやって来る人たちのために、気品と感謝の模範を示してあげてください。
- 死について：一人のHSPとして、あなたは当然あなた自身の死という現実について深く処理するでしょう。私から個人的なアドバイスがあるとしたら、あまり考えすぎないで。それよりも生きる理由を見つけてほしい。死のことは死にまかせておきましょう。
年齢を重ねたHSPはこの特性を持たない人たちよりもよりバランスが良い
このブログを書くちょっと前に、とてもタイムリーに以下の論文が入ってきました。
Casanova, L. H., Luhr, J. H., Aguilar, M. A. C., Chacon, A., Chacon, M. P., King, K. H., … & Espinosa, C. N. (2024). The High Sensitivity of Sensory Processing and its relationship with postural balance in older people. Retos: nuevas tendencias en educacion fisica, deporte y recreacion, (58), 308-314.
この研究は、チリで60才以上の77人を対象に行われました。この年齢層は重要です。加齢に伴う転倒の危険が高まるからです。この研究では、HSP尺度の点数と、目を閉じている間のバランス維持能力に、有意な関係性があることがわかりました。まず、実験参加者たちはバランスを測定するための特殊な台の上に立ち、10秒間前をまっすぐ前を見るように指示されます。それが終わると今度は、目を閉じて同じように10秒間立つよう指示されます。これを不安定な発泡体の台の上で繰り返します。結果、（目を閉じた状態ではHSP尺度の点数が高い人ほどバランス能力が高かったのですが）、目を開けている場合は、HSP尺度の点数の高い人と低い人に違いは見られませんでした。このことは逆に、目を閉じている状態がいかに注意を要するかを示唆しています。みなさんはこの実験で使われているような特殊な台はお持ちでないでしょう。でも試しに、転びそうな時につかめるものの近くで、片足で立ってみてください。目を閉じるとバランスを取るのがいかに難しいかがわかるはずです。身体の中の微妙なものを感じ取るために全能力を使わなければなりません。この実験結果もまた、年を取った時にHSPであることへの贈り物のひとつなのです。
※訳注：この実験では、63歳から77歳の高齢者のバランス感覚と、HSP尺度に関連性があるかを、ベルテック・フォースプレートという特殊なプレートを用いて測定した。フォースプレートは、歩行や運動をしたときの床からの圧力を計測することで、怪我のリスクやパフォーマンスを評価できる装置。結果、目を閉じた場合、HSP尺度の点数が高い人は点数が１つ増えるごとに、バランスが崩れる確率が6%減少することが観察された。つまりHSPは年を取ってからのバランス感覚が良いことがこの実験からわかりました。アーロン博士はこれを、HSPは身体の微妙な感覚への気づきが良いからだと推論しています。
